2013年01月30日

週刊少年チャンピオン7号の感想です

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●バチバチBURST
巻頭カラーで美しすぎる王虎さん。
鯉太郎との取組自体は正々堂々としてたのに「悪」扱いか…
まぁそこに至るまでは確かに悪そのものって感じでしたけど。

「鮫島君!一言いいかな!」
「廃業決定した今の気持ちは!?」
「結局君は口だけだった訳だよね!」
「ケンカする相手が悪かったと思わない?」

このマスコミのクズっぷりには閉口するしかありませんでしたわ。
さすがに現実のマスコミはここまで酷くない…よね…?
こういう時に守ってくれる友人たちの存在は有難いですな。
そして心の折れた鯉太郎を必死の思いで説得するお嬢…。

「空流の看板にドロ塗ったって」「アンタが土俵に立てなくなるよりマシよ!!」
これはお嬢に限らず空流部屋の人間なら誰もが思ってることだと思います。
でも彼女が言うと…他にも意味があるのかなあって…ねえ。

「土俵のアンタをずっと見ていたいのよ…」

あーもうこれ決まりだ!若い男女のアレだわ!
もーこんな時にこの子たちったら!

●囚人リク
自分のことを棚に上げてクソだのゴミだの犯罪者だのと見下した相手に
温情をかけられるという形で叩きのめされる加藤。
一発も殴られず、経歴に傷も付かず、家族にも名誉を守られる…
いやー、ここまでボコボコにされた悪役は少年漫画ではそういないでしょうね!
フィクションの世界だからこそ表現できる、
悪の美学というものを堪能させていただきました。

●いきいきごんぼ
単行本発売決定記念センターカラー。
なんでこんな表紙にしちゃったんだろう…売ることに反逆してるとしか思えない。

んで内容もまた酷い。今回のは今までで一番酷いよ!
ちょっともう冗談抜きで酷かったですよこれ。読者をふるいにかけてるのかと。
ウンコネタは笑えるけどゲロは無いわー。アウトだわー。
今回の話は読み返す気に全くなりません。欠番にしてもいいくらい。

●弱虫ペダル
中学時代に手嶋と同じ自転車部に所属していたという箱根学園2年生、
葦木場はやたらと背の高いヒョロ長の男。見た目はあまり闘志を感じさせませんが…
箱学の選抜メンバーなら実力はあるんでしょう。
今世代の箱学は2年生が3人、ということなので
もう1人の新メンバーは1年生のようですが今回はまだ顔を見せず。
誰が出てきても「去年は何してたんだ」というツッコミはあるはずなので
そこらへんの説明はできればキチッとお願いしたい所です。
葦木場にはそういうの特にありませんでしたが…。

●毎度! 浦安鉄筋家族
NYAって根本さんがいない方が上手いことまとまるんじゃないかな…
ギャグ漫画的には根本さんがいるからユニットとして成立してるわけですが。
最近姿を見ない花子以上のウザキャラとして存在感があるのは否定できない。

タミちゃんが可愛くなってるのはもはや言うまでもありませんが
淡口さんもほんのり可愛くなってる気がします。
だから余計に約一名の顔の濃さが気になる…w

●バーサスアース
レオさん男前ッス! ハルトもなけなしの勇気を振り絞って頑張ったぞ。
深柱にトドメを刺したのが自衛隊の通常兵器だったのは
手柄が向こうのものになりそうでちょっとアレですが…
とりあえず敵を殲滅できたのでよしとしましょう。

しかし深柱の髄幹が人間の顔そっくりとは…
これが何を意味しているのかは現時点ではまだ分かりませんが
この作品のタイトルがもうあまり意味を成してないような気はしてきました。
地球と戦ってる感じ全然しないよ!

●バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
「本件の重要参考人としてBSAA極東支部へ連行する」
えっ! 今のビンディはどう見ても完全にバケモノなのに…
会話が成立してるからまだB.O.W.(※有機生命体兵器)ではないという判断なのか。
あの腕と顔で取調室の椅子に座ってるビンディを想像して笑ってしまいました。
カツ丼じゃなくて生きた牛とか食いそう…。

●サンセットローズ 番外編
センターカラー。
第1話の少し前が舞台の第0話。
今回明らかになった新事実などは特にありませんが
チェリーとサンがどんな人物なのかがよく分かる内容となっています。
妙に人間臭い動きをするイノシシと、イノシシよりもアホなサンが可愛いw

しかしこうやって週チャンに米原先生の漫画が載ると
このまま続きを週チャンで読みたいと思ってしまいますな…。

●クローバー
ついに直接対面したハヤトとレオが最初にとった行動は…鏡コントでしたw
2人が一緒にいると周りの人も本人同士も「俺がお前でお前が俺で」になるので
見ていてなんともややこしいw
しかし2人が並ぶといかにソックリなのかがよく分かりますね。
どれくらい似てるかというと反転コピペして使っても大丈夫なくらい同じ顔です。

そしてやはりようやく会えたまんじゅう屋の上妻さんは
なんとハヤトのことを知っていた!
そう、彼女はハヤトの母親…に似てると昔からよく言われていた妹さんでした。
そうかー母親同士で顔が似てるなら生まれてくる子供同士もソックリに…
あれ?父親は? もしかして種は同じだったりするの?

●ドカベン ドリームトーナメント編
9回裏の先頭打者、足利が出塁し
回った里中の打席で土井垣監督が送った代打は…背番号03、長島! …誰だ!!
なんとなんとドカベン第1巻に登場した、山田を野球の道に導いた男が
いつのまにかプロ選手としてスーパースターズに入団していたのでした。
唐突に新キャラが湧いて出てくる展開は新興球団だけの特権かと思ってましたが
スーパースターズがやるのもアリなんだなー。もうなんでもありですな。
その長島がヒットを放ち無死一二塁の状況で
岩鬼が悪球を敢えて打たずにデッドボール、無死満塁に。
そしてマウンドには新田小次郎が…という所で次回につづく。

小次郎(と山田の対決)に最高の舞台を用意したというのは分かるんですが
岩鬼が自分で勝負を決めようとしなかったのは残念でした。らしくもないぜ。

●聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
過去の世界で紫龍と若き童虎が対面!
タイムスリップものならではの胸踊る展開になりました、が…
若い老師に会えてテンション上がりまくりの紫龍は
何も知らない童虎に老師老師と呼びかけては
200年後の自分の話をしまくってしまい、まるで会話になりませんw
なんで自分のことを知らない過去の人間に向かって
春麗や息子の話をするんだよ!しかも嬉しそうに!
それだけ老師とお話がしたいという気持ちが強かったということなんでしょうけど、
あんな話を信じてくれるのはのび太のおばあちゃんくらいのもんだから!

あまりに怪しいので天秤宮を守護する者として紫龍を攻撃する童虎。正しい判断です。
ならばこれで証明するしかないとばかりに聖衣を脱ぎ捨てる紫龍。
証明になるどころかますます不審人物臭くなったような気がしますが…
それでもこの男ならこれで何かを伝えられそうな気がしますw
喋るよりも脱ぐ方が早いし確実!

●シュガーレス
大阪でやることやったし今回から通常回かー と思ったら
なんと改めて修学旅行を始めたではありませんか!
こいつらが大阪城見学なんて文化的な行動をしているだけで笑えてしまうのは
イベント=ケンカ、という図式を何年もかけて完成させてきたからこそ。
こうなってしまうともう何をやってもギャグになるからこいつらは強いですよ!
もうケンカしないってだけで笑いが取れてしまうんですから!
一方で天守閣に到達してまずやることがケンカ、という岳の行動様式も
積み重ねの成果と言えるでしょう…普通ならこんな狂ったオチは成立しませんw

教師の存在しない世界だからとはいえ
九島の連中を引率していたヒラオリの統率力はかなりのものだな。
1年の頂点って実はヒラオリなんじゃ…。

●ポストマン
別冊少年チャンピオン創刊記念新人まんが賞受賞作。著者は鈴木快。
うーん…誌面から浮いてるな。
なんだろう、この「バトルが起きて当たり前」って世界にどうも違和感があります。
そういうのが成立する雑誌もあるんでしょうけど、
チャンピオンは違うと思うんですよね…。

●次号予告
別冊少年チャンピオン創刊記念新人まんが賞大賞受賞者、
たばようが短期集中連載をスタート。
あと「新進気鋭の人気作家」今井大輔が読み切りで週チャン初登場。
posted by ばば at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 週チャン感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月10日

週刊少年チャンピオン6号の感想です

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●侵略! イカ娘
OAD(オリジナルアニメDVD)第2弾発表記念巻頭カラー。
前号で予告してたアニメ企画ビッグニュースとはこれのことでした。
このまま細々と続けていれば、いつかテレビに復帰できるんでしょうか…?

本編はいつものイカ娘でした。
いくら栄子でも道路に落ちたものは3秒以内でも食ったりはしない…はず。

●囚人リク
なんか急に高木がお茶目になった!本人はいつも通りマジなんでしょうけどw

加藤の計画とは全く無関係に、
レノマの部下たちがそれ以上の手際のよさで加藤を追い詰める。
しかし塀の外からこれだけ工作ができるんなら、
脱走もそんなに難しくないような気がしてきた…。

●バイオハザード 〜マルハワデザイア〜
連載再開センターカラー。
プロであるBSAAが到着して、
バイオハザード的にはようやく本番になったという所か。
リッキーにとって一番身近な存在だったダグ教授のゾンビ化は
読者にも結構ショックでしたね。殺されるよりこっちの方がダメージ大きいわ…。
こうなってしまうとたとえ生き残っても、諸悪の根源を断ったとしても
めでたしめでたしとは言えなくなるので…
少しは希望になるものが見つかってほしいですね。

●弱虫ペダル
青八木が田所先輩とガチ勝負をして勝ったって…
そんな話をインターハイ終了から間もないこの時期にやらなくても…
「青八木が先輩を超えた」ということを喜ぶよりも
「田所が負けた」ってことにショックを受けますよコレ。
読者にとっては付き合ってた時間の長さが全然違いますからね…。

●弱虫ペダル SPARE BIKE
新開編の後半…と言うよりニセ福富編でしたw
新開の見せ場は鬼の形相を見せようとして脅す所だけだったぞ!
ああそれ持ちネタなんだって思って面白かったけども!
やっぱり渡辺先生の持ち味はこういう軽い話でこそ発揮できるんじゃないかなー。

●バキどもえ外伝 創どもえ
単行本発売記念センターカラー読み切り。
別チャン連載の『創面』とかつてREDで連載していた『疵面』のパロディでした。
疵面のプレ新連載懐かしいなー。本気で拳を握るってのは結局何だったんだろう。

カラー扉は別チャン2012年10月号の表紙のパロでしたが
これを見てこの漫画のタイトルが
『みつどもえ』に便乗していることを思い出してちょっとイラッとしました…。

●バチバチBURST
王虎の圧倒的な相撲によって
悔しいと思うことすらできないほど完全に心を折られる鯉太郎。
あぁせめて指のケガが言い訳に使えれば…
これがなければ勝負は分からなかったと思わせてくれれば。
しかしたとえ万全の状態であっても結果は変わらなかったでしょう。
力量差は肌を合わせた鯉太郎が一番分かってるだろうし…。

しかしこの世界の大相撲の観客はすごいですね〜。
なんか平成初期くらいの頃の新日みたいな熱気を感じるw

●クローバー
少年期の回想が終わり再び現代の箱根で母親探し。
ちょくちょくハヤトとレオを勘違いした人が不思議な気分になってるのが
なんとなくSFっぽいw センスオブワンダーってヤツだな!
その2人がついに直接対面した場面はドッペルゲンガーに遭遇したかのようでした。

それにしてもハヤトは今時感心な若者ですよ。
全てのヤンキー漫画の主人公が
困ってるおばあさんを見過ごせない男になればいいのに。
クローバーはヤンキー漫画の皮をかぶった何かっぽいですけど。

●いきいきごんぼ
同じ班の女子最後の一人、おだんご頭のちんちくりんの子の名前が判明。
「竹林椿(たけばやし つばき)」ちゃんだそうです。
「椿」は「チン」と音読みできるので、チン・チクリンちゃんなわけですな。
今回はその椿ちゃんと吏毘堂が二人っきりで掃除をするお話。

女子の中では珍獣共相手に比較的フレンドリーな態度で接してくれる椿ちゃんは
たとえ相手が吏毘堂でも積極的に話しかけてくれるんですが
当の吏毘堂はいつも通り何も喋れず。
この時の自己分析が非常に冷静かつ的確なのがなんとも切ない…
自分がポンコツであると認めて相手のせいにしないってのは偉かった。

オチはなんとなく後味が悪かったですね。
ギャグにしきれなかったというか、敢えてしなかったというか…。

●聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話
氷河と紫龍が前聖戦に参戦!
レジェンド聖闘士の貫禄を見せ付けられた回でした。
戦闘中によそ見したのが命とりになるのだ!なんて勇ましいことを言ったのに
結局氷河に指先一つで動きを封じられたエンジェルちゃんってばカッコ悪い…。

●ドカベン ドリームトーナメント編
山田から始まった8回裏はあっさり0封。なんだかんだで七夕は抑えたなー。
そして9回表も三者凡退で終わりアッと言う間に9回裏に。
打席に足利が向かって次回につづく!足利で引っ張るとはまた珍しいw

●ANGEL VOICE
少しはチームプレーをするかと思ってましたが、完全に乾劇場でした。
周囲から天才天才と散々言われていた乾でしたが
まさかここまでとは…やはり天才…!
あれはいわゆるドライブシュートってヤツですかね?
あんなのポンポン撃ってた翼くんはそりゃ天才だわ。
これで試合は同点ですが勢いの差は歴然。ここから習実が勝つビジョンが見えない。

●ハーベストマーチ
「あのかっこうは旅支度か…」
自分にはクゥが女の娘に目覚めたようにしか見えませんでした…。

クゥを人間に戻す手掛かりを得る旅に出る決意をした姉弟は村を離れることに。
村人たちに疎まれて追い出される形になると思っていたので
かなりポジティブな旅立ちになりましたね。
村長が普通に良い人だったのも予想外でした。
この漫画って思ってたより人間が汚く描かれないんだな…。

最後のページのやりとりはなんだあれ。新婚夫婦か。
二人の境遇が変わったけど関係は変わってないのに
なぜあんな言葉が出てきたのか…なぜノイエは敬語になったのか…何故…何故…

●スポ×ちゃん!
前回の最後に登場した新キャラは謎の覆面剣士「スポチャン仮面」でした。
一体何者なんだ…と誰かが言うよりも早く正体はかすみの姉とあっさり判明。
出てくるたびにどんどん残念になっていくなーこの人…w

サンライズ立ちで構える仏生寺なずなは我武者羅に剣を振りまくる、
格闘ゲームのイロモノキャラみたいな剣法の使い手。
実際にこんな個性的な有名人ばっかりだったら
スポチャンはかなりの人気スポーツになってるかもなーと思いました。

●シュガーレス
御辻との抗争は今回で一応終結?
ボスである榊を九島の誰かが倒す、という終わり方ではなかったので
なんとなく消化不良な感じもしますが、
ケンカする理由が無くなれば大人しくなるのは九島らしいといえばらしいか。

それより今回はとにかくヒラオリが美味しかったですね!
ネタキャラだと思ってた彼が宍戸をバールであしらう姿は最高にイカしてた!
武器使いなら一日の長があるって所を見せてくれましたねー。
強いヒラオリはヒラオリじゃないって思いもありますけどw

●地下通路の大冒険
3誌合同新人まんが賞奨励賞受賞作。作者はれいか。
絵の上手い家出少年と謎の少女は地下通路で「冒険」するお話です。
少年と少女が「冒険」と聞くと
週チャン読者はすぐにアッチの方向に想像の翼を広げがちですが、
これがもうなんでこの雑誌に載ったのか不思議になるくらいキレイなお話で。
バトルが無ければエロも無い、もちろんモツも出てこない…
それで何が「冒険」なのかというと
なんでもない地下通路にチョークで森や空を描いて歩くのです、2人で…。
こういうのをジュブナイルって言うんでしょうね。

絵も見やすいし話もまとまってたけど、
世界がキレイすぎるのがどうも気になりました。良くない意味で。
女の子が水に落ちて服が透けたり、濡れた服を干して下着姿になったら
健康優良児ならドキドキするもんでしょう!
少年が女の子を異性として意識する描写があまりに少ないんです。
もっと情欲を溢れさせろとは言いませんが、少年誌には淡白すぎると感じました。

あと、少女との想い出を壮年になってようやく絵にしているのにも
少しは理由がほしかったと思いました。
あの一枚に何十年もかけていたのかもしれませんが、
画伯と呼ばれるようになったかつての少年があの時の少女を描いた絵に
どのような想いを込めているのかは読者が想像するしかない。
いちいち揚げ足取りをしてしまってますが
ドラマを前面に押し出した作品なのでそういう細かい部分が気になりました。

清廉潔白な作風はこの雑誌では逆に個性になる可能性もあるので
れいか先生の今後の活躍に期待したいと思います。
次回作ではちょいちょい笑えるシーンを挿入してもらえると助かります。

●次号予告
『サンセットローズ』で米原秀幸が週チャンに帰還!
一話限りですがこれは嬉しい。
posted by ばば at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 週チャン感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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